下田康生堂のこだわり
煎じ薬にこだわります
医療用漢方製剤として粉薬(エキス剤)が普及しておりますが、漢方薬の基本的な剤形は煎じ薬です。そのため、下田康生堂では漢方薬本来の形状である「煎じ薬」にこだわっております。
煎じ薬と粉薬の違い
煎じ薬は豆から挽いた本格的なコーヒー、粉薬はインスタントコーヒーと良く例えられます。
有名な漢方薬である「葛根湯」など〇〇湯とつく漢方薬は本来液状になっているべき漢方薬です。粉薬の葛根湯などは、煎じ薬として製造されたのち、水分を除去した粉末に賦形剤などを添加して科学的に製造したものになります。
効き目
粉薬は水分を除去する工程の際に、熱分解や精油成分の揮発などにより、薬効成分の減少が生じてしまいます。厚生労働省は、エキス剤の指標成分含有量は煎じ薬の70%を超える事と通知しています。これは何を意味するかと言うと、煎じ薬を粉薬にすると有効成分が30%以上落ちることを示唆しています。
手間のかかる煎じ作業から解放
下田康生堂では最新の漢方抽出機を導入しており、お客様のご要望に応じて漢方薬を抽出した状態でお渡しすることが可能です。
煎じた漢方薬を一回分ずつのパックにしてお渡しすることが可能ですので継続するハードルが非常に低くなっております。
抽出機のメリット
- 時短・手間暇の削減
- 毎日同じ濃度の漢方薬が服用できる
- パックなので煎じの臭いが出ない
- 出先でも服用できる
パックを利用いただいているお客様から
嬉しいお声をいただいています。
- パックじゃなかったら漢方薬を続けられなかったと思います。(20代男性)
- 煎じの臭いが家族に嫌がられていましたが、パックだと臭いが出ないので、私よりも家族がよろこんでいます。(50代女性)
- 漢方薬ということで煎じるのはイヤだなと思っていましたが、パックというものがあるというのでビックリしました。こんな良いものがあるなんて、本当にみんなに知って欲しいです。(30代女性)
- 元々自分で煎じており、毎日の煎じが大変でした。今はパックになって非常に楽になり、煎じなくてはいけないというストレスからも解消された気がします。(40代女性)
- 出張の多い私でも漢方薬が煎じで飲めるのでありがたいです。(30代男性)
中医学と日本漢方を折衷したオリジナルメソッド
中医学は、数千年という長い歴史に裏付けられた、生理学、病理学、薬学などの理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学です。
日本漢方は、中医学がもとになり日本独自に日本人の体質・日本の風土に合わせて発展した漢方医学になります。
中医学・日本漢方それぞれ優れた点があり、当店ではお互いのメリットを活かした下田康生堂独自のやり方でお客様の状態を見極め、漢方薬を選薬しております。
中医学と日本漢方の違い
日本漢方は7世紀頃、中国から伝来した中国伝統医学を基に、日本で独自に発展したものを指します。一方、中国では、現代にいたるまで時代ごとに新たな理論、生薬の組み合わせが生み出されさらに進歩し、近代には医学体系として理論統一され、専門大学での教育・中医病院の設立へと発展してきました。両者の違いは日本漢方が症状と処方が一対をなす「方証相対(ほうしょうそうたい)」という考え方で行っているのに対し、中医学は総合的な理論体系に基づき症状や体質を分析し処方に至る「弁証論治(べんしょうろんち)」という考えで運用されています。このように日本と中国の伝統医学のルーツは同じですが、現在では日本独自の日本漢方と中医学に大別されています。
弁証論治
中医学では病気や局所的な症状を見るのではなく体全体から情報を集めます。集めた情報を統合、分析し診断と証(弁証)が導かれ、それにのっとり処方が決まります(論治)。この方法を弁証論治といいます。 具体的には四診(問診・聞診・望診・切診)で得られた情報をもとに、それぞれの物差し(弁証)を使い分けながら体内の陰陽、虚実、寒熱、五臓、気血津液の状態を見て正しい対処法を導き出します。 例えば、中医学では同じお腹の痛みでも何が原因かで対処法が異なります。ストレス、食べ過ぎ、冷えなど、原因により漢方薬や対処法も変わってきます。弁証論治では中医学のお薬選びの基礎となる「体のどこで何が起こっているか明確にする」ということをしていきます。
約300種類の漢方薬から
あなたに最適な選薬をいたします。
年齢やお悩みの症状だけでなく体質やアレルギー、生活習慣など人それぞれ最適な漢方は異なってきます。
下田康生堂では、漢方専門の経験豊富な薬剤師が漢方の理論をもとに、
西洋医学の知識も組み込んでお客様に合わせた漢方薬や養生法をご提案いたします。