こんにちは
成田の漢方薬局 下田康生堂です。
意外と知らない精子のこと
世の中の男性諸兄はご自分の精子がどのように作られているかご存知でしょうか?
ほとんどの方が知らないと思いますので簡単に解説したいと思います。
まず、精子が作られている場所は精巣(睾丸)になります。
精巣から精巣上体で精祖細胞から一次精母細胞に分化し、一次精母細胞が減数分裂を繰り返し、精子細胞になります。
そして精子細胞が分化して精子に成熟します。
精子の先体(オタマジャクシの頭の部分)と尾部は精子細胞が成熟精子となる過程で形作られます。
・精祖細胞から一次精母細胞になるのに約26日
・一次精母細胞から精子細胞になるのに約32日
・精子細胞が成熟するのに約16日
トータルで約74日かけて精子は出来上がります。
上記の精子形成ではテストステロンやインヒビンなどホルモンの働きが必要であり、精巣内が適切な温度に保たれていることが重要になります。
漢方薬では精子形成障害は腎虚(腎陽虚・腎陰虚)、瘀血、湿熱などが原因と考えます。
①ホルモン系が関わってくるので、腎虚の場合はホルモンの働きがうまくいきません。
②精子は形成過程で移動をしますので、瘀血があると移動がうまくできなくなります。
③精巣内は32度前後が適温と言われておりますので、精巣内に熱が籠る湿熱になると精子がうまく形成できなくなります。
精子の形成過程は約72日かかるということは漢方薬を飲まれる場合もサプリメントや生活習慣を変える場合も70日以上は継続していく必要があるということになります。
精子のことでお悩みの方は漢方薬という選択肢もあることを是非覚えておいてくださいね。