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2019.11.26

漢方婦人科 〜生理痛1〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

 

月経痛(生理痛)について

 

生理痛の鎮痛薬がテレビで頻繁に見られるように「生理痛はあるのが普通」と多くの女性は思われています。

ご相談の際に「本来は痛みはないものですよ」とお伝えすると多くのお客様がびっくりします。さらに漢方薬を飲んで生理痛がなくなると今まで当たり前だった痛みがなくなるので尚更びっくりされます。

漢方薬の本場中国では、小さいころから「生理中は冷たい飲食物を控えたり、血を補う食べ物をとること」とお母さんから伝えられていて、生理は女性にとって、とても重要な事であるという認識が浸透していて意識の違いを痛感します。

 

生理とは

 

生理では、妊娠が成立しなかったことで不要になった子宮内膜が血液と一緒に排出されるます。また、生理時には子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質が子宮内膜で多く作られます。このプロスタグランジンは剥がれ落ちた子宮内膜を体外に押し出すために子宮の筋肉をギューッと縮め、その際に下腹部や腰が痛くなります。

もちろんプロスタグランジンは体内で必要な物質なのですが、プロスタグランジンの産生過剰により頭痛などの痛みも誘発されてしまいます。

鎮痛薬はプロスタグランジンの産生を抑えることで鎮痛作用を発揮します。

 

漢方薬で考える生理痛とは

 

「不通即痛、不栄即痛」という言葉が漢方薬にはあります。

・「不通即痛」は気血の巡りが何かしらの原因で滞り、痛みが出ている状態

・「不栄即痛」は気血の巡りが悪い箇所が栄養失調になり、痛みが出ている状態を意味します。

生理痛がお辛い方の多くは生理の際に大きな塊(血の塊)の排出を伴いますが、塊を伴い痛みが強く出る方は血の流れが悪く痛みが出ているケースが多いです。

 

次回から生理痛について何回かに分けて簡単に説明させていただきますね。

生理痛など婦人科のお悩みは漢方薬の得意分野の一つです。鎮痛薬で紛らわすのではなく、根本的な解決を漢方薬でされてみてはいかがでしょうか。

 

 

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