腰痛が気になる方
寒くなってくると増えてくるお悩みの一つに「腰痛」があります。
西洋医学では腰痛の15%程度が原因が特定でき、残りの85%は原因不明と言われております。
原因となる代表的な病気としては椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などが挙げられます。
残りの85%程度は原因がはっきりせず、長時間中同じ姿勢を続けたり、腰や背中の筋肉が緊張し続けたとき、運動不足で腰を支える筋力が弱っているときなどに起こります。また寒さで筋肉が硬直することで神経が刺激されて痛みが起こりやすくもなります。
そのような原因不明の腰痛の場合は鎮痛薬や湿布薬を貼ってごまかしながら生活していくしかありません。
漢方薬では1000年以上前に書かれた『諸病源候論』などで「卒腰痛(急性の腰痛)」「久腰痛(慢性の腰痛)」と分類し、『三因方』では腰痛の病機について書かれております。
風寒湿痺による腰痛 〜痛痺〜
痛みの種類 | 痛みが強く、痛む場所が固定されている。 |
その他 | 痛みは温めることで軽減し、寒冷や曇りの日、秋冬に増悪する。 |
といった特徴があります。
風寒湿の邪気が体内に入り込み、気血の流れが阻害されることで痛みが生じます。
そのため、風寒湿のうち寒邪による腰痛の場合は祛風湿・温経散寒の漢方薬を中心に使用していくことになります。
代表的な漢方薬として
姜附湯の加減方があります。