こんにちは
成田の漢方薬局 下田康生堂です。
漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。
衝脈はその名の通り、12経絡の要衝の役目を果たしています。
任脈は妊養する役割があり、全身の陰脈を妊養し、妊娠機能に深く関わってきます。
衝脈・任脈は婦人科系、特に月経・帯下・妊娠・出産のコントロールに深く関わってくると言えます。
清の時代の徐霊胎は
「衝任脈はみな子宮から始まり、上昇して背中を廻る。両脈は経絡の海であり、血は全てここから発生し、妊娠に携わる。従って大本である衝任を明らかにすれば、そこから発生した疾病がいかに複雑であっても、その原因を解明することができる」
と書いております。
数回に渡り、衝脈・任脈と臓腑の関係性について、自分の整理も兼ねて書いていきます。