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2019.10.20

妊活コラム 〜衝脈・任脈2〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

衝任と脾胃の関係性

 

漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。

葉天士は「臨証指南医案」にて

「衝脈は陽明に属する」「およそ経血とは、必ず衝脈から降りてくるものであり、その衝脈は胃経に統轄されている」

と述べています。

また、秦天一は

「衝脈は月経の本である。ところで血気は水穀から化生されるもので、水穀が盛んであれば血気もまた盛んであり、水穀が衰えれば血気もまた衰える。そして水穀の海は陽明にある。したがって衝任の血は陽明水穀から化生され、陽明胃気は衝脈の源である」

と述べています。

衝脈は血海・任脈は胎盤を主り、お互い固く結びつき、衝脈の主る経血の源は血であり、その血は脾胃によって化生されます。

陽明胃と太陰脾は表裏関係にあり、お互いに助け合いながら血の生化に関わり、任脈の主る胎盤を供給します。

女性の脾胃が長い間虚してしまうと、血海が枯れ果てると衝任血虚を引き起こし、上半身では乳汁が欠乏し、下半身では月経が停止してしまいます。

 

脾胃の重要性がよくわかる考え方の一つだと思います。

消化器系の働きが弱いなと自覚をされている方、またそうでなくてもお話を伺っていると脾胃の働きが弱くなっている方も多くいらっしゃります。

脾胃をしっかり立て直すことは妊娠する上で非常に重要になってきますね。