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2020.08.13

漢方婦人科 〜月経時の出血が長引くかた『過長月経』4〜

月経時の出血が長引く方について

 

正常な生理をご存知でしょうか?

 

正常異常
月経開始年齢12歳ごろ早発月経・遅発月経
月経血量50〜150cc過少月経・過多月経
凝血(塊)なしあり
周期25〜38日(変動が6日以内)稀発月経、頻発月経
持続日数3〜7日以内過短月経、過長月経(経期延長)
排卵ありなし
月経障害なし〜軽度月経困難症、月経前症候群

 

月経周期は順調なのに経期が7日間以上ひどくなると15日ほど続く方は過長月経の可能性があります。

 

 

西洋医学で考えますと出血の日数が長くなる原因として、ホルモンバランスの乱れや子宮の疾患が疑われます。

女性ホルモンの分泌に関係する器官(視床下部、脳下垂体、卵巣など)に何らかのトラブルがあって無排卵周期になっていたり、または黄体ホルモンの分泌が不十分なために黄体機能不全になっていたりする可能性があります。

 

西洋医学ではホルモン剤を使用した薬物療法や子宮筋腫・腺筋症などが存在する場合は外科的な治療を施すのが一般的な治療になります。

 

 

古くは「諸病源候論」にて『月水不断』と記載されており、古くから多くの治療がなされてきました。

 

 

湿熱による過長月経

 

出血の量や色、塊の有無出血量が少なく、色が茶褐色でネバついている
その他色のついた帯下が多い、下腹部に熱痛を感じる

 

といった特徴があります。

湿熱(体内にたまり過ぎた余分な水と熱が合体した状態)が婦人科系に悪さをしている状態です。

特徴は帯下に現れます。

 

 

そのため、虚熱による過長月経の場合は清熱祛湿の漢方薬を中心に使用していくことになります。

代表的な漢方薬として

 

固経丸があります。

黄芩白芍亀板椿根皮黄柏香附子

 

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