不妊症で
お悩みの方へ
男性不妊
男性不妊の比率
不妊症は男女共に
問題のあるケースが約半数
不妊症は女性にだけ問題があると考えられていた時代がありました。女性だけが責められ、ライフプランにも影響を及ぼしてしまうケースもあったようです。その原因を、男女別で見てみますと、男女共に原因があるとされるのは24%、男性に原因があるされるのは24%となり、不妊の半数以上の原因には男性の側になんらかの異常があると言われております。
妊娠は夫婦の共同作業であります。不妊治療も夫婦でカを合わせて歩んで行くことが妊娠への近道と言えます。
男性不妊の原因
非造精機能障害
精管や精囊に問題がある閉塞性障害や性機能障害(勃起不全や射精障害など)
造精機能障害:原因あり
先天性造精機能障害・精索静脈瘤・精巢炎・抗がん薬や放射線治療・下垂体疾患など
造精機能障害:原因なし
ストレス・過労・喫煙・飲酒・肥満・生活習慣病・薬物の影響など
男性不妊の漢方的考え
ご自分の体質にあった漢方薬を服用していくことで、精子数の向上・運動率の改善・奇形率の改善が期待できます。
- 腎陽虛
- 「冷え」が強く、体を燃やす「火(陽)」が不足したタイプ腎陽が足りず体を温められないと、腎(生殖器)での造精機能が低下する。症状：精液が薄く量が少ない、勃起不全、寒がりなど
- 腎陰虚
- 「熱感」が強く、「水(陰)」が不足したタイプ体を潤す体内での余分な熱が精子を殺してしまい、精子数が少なくなってしまう。症状：精子量が少ない、便秘、寝汗など
- 気滞血瘀
- 「ストレス」が強く、ホルモン分泌·陰部血流が悪化しているタイプ ホルモン分泌などが悪化し、生殖機能が低下する。症状：勃起不全、抑うつ感、射精痛や宰丸に痛みを感じるなど
- 湿熱下注
- 「炎症」が強く、体内水分に熱が加わったタイプ 体内停留している水分に熱が加わり、精子を殺してしまう。症状：陰部が癖い、体が重だるい、尿が黄色く濁るなど
卵割での精子の役割
ご自分の体質にあった漢方薬を服用していくことで、精子数の向上・運動率の改善・奇形率の改善が期待できます。
「受精はしたけれど、卵割が止まってしまった」
そのような声を聞くことがございます。
卵割が止まってしまう原因として秋田大学医学部の研究によると、精子中心体機能不全が60％を占めていることが分かってきました。つまり、良質な受精卵を作るために必要なことは質の良い卵だけでなく、質の良い精子も必要になってきます。また、子宮内膜が受精卵を受け入れることができる期間は限られており、排卵後５～8日間と言われています。この期間のことを着床の窓（implantation window）と言います。自然妊娠を望むのならば着床の窓が開いている時までに、しっかりと胚盤胞まで卵割が完了していなければならないのです。
俺は健康だから大丈夫！
良く聞く言葉です。でも本当でしょうか？
お子様が授からない原因の40％は“男性”にあることをご存知ではないのでしょうね。
ただお薬を飲みたがらない男性は実際多いです。お薬をイヤがるのならお食事に気をつけてみませんか？中医学では「冷え・疲労・ストレス」などからくる体質の変化が、造精機能障害（精子数・運動率の低下など）勃起障害など男性力の低下につながると考えます。そして、その体質を元に戻し、男性力を上げるために「食養生」というものが重要になります。
ご主人に食べてもらいたい食材
- 精子形成に役立つ
- イワシ
- カキ(貝)
- ホタテ
- ねぎ
- 玄米
- 精子の運動率向上に良い
- レバー
- もつ
- 牛肉
- かつお、まぐろ
- かぼちゃ
- 精子数向上
- 納豆
- すっぽん
- 海そう
- なめこ
- 山イモ
日常生活で気をつけるべき4つのポイント
過労を避けるべし
過度のストレスは活性酸素をためてしまい、老化の原因の一つになります。
心の持ち方を変えて、平常心になるべし
イライラは射精機能で重要な役割を果たす肝の働きを低下させてしまいます。
バランスの良い食事をとるべし
バランスの良い食事、また性機能に良い食品を適度にとることが大事です。
適度な運動をするべし
運動によりミトコンドリアという細胞内小器官が活性化され卵子との受精能力が高まるという研究結果が発表されています。
性機能に良い食品
- 亜鉛
- 「性のミネラル」と呼ばれ生殖器の機能向上や精子の運動性を活発にする
- 鉄
- 精子形成を助ける
- ビタミンE
- 男性ホルモンの生成と分泌を活発にする
- セレン
- 不足すると精子の数が減り、運動率も下がる
- アルギニン
- 精子の増殖を活性化する
ミネラルは相互に阻害することもあるので過剰摂取は厳禁
例）亜鉛の過剰摂取は銅の吸収を阻害する
下田康生堂の子宝相談
お客さま一人一人に
合わせたアドバイス
画一的な対応ではなく、その方の体質·病院治療歴·予算などによりサポートの方法が異なってきます。一度お話しを聞かせていただければ、どのようなことが漢方でできるのかお伝えさせていただきます。
妊娠がゴールではなく
出産以後もサポート
子宝相談は妊娠がゴールではありません。妊娠判定から出産までの約9ヶ月だけでなく、出産後の母体ケア、赤ちゃんを育てるための体力づくりなども考えていかねばなりません。下田康生堂ではこれから先のことも考えて漢方薬を選薬いたします。
精神面も
サポートします
子宝相談ではなかなか人に話せない状況になることもあるかと思います。周りの友達からの出産報告を聞くたびに、嬉しさと悔しさが同時に込み上げてくる不思議な感覚を持った方もいると思います。病院では時間が短く聞きたいことを聞けないこともあると思います。 下田康生堂では予約制で承っており、初回は１時間半、２回目以降もお一人３０分ほどのお時間でじっくり相談をお受けしております。漢方相談員は最新の西洋治療も学んでおりますので病院で聞けなかったことなどにも薬剤師としてお答えさせていただきます。
一人で悩まず、私たちにご相談ください。
漢方薬で体の状態をベースアップすることできっとよい解決策がみつかるはずです。
