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2018.06.16

紫蘇のお話

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です

 

今日は梅雨冷で汗ばむことはありませんが、もう少しすると本格的に汗ばむ季節なってきます

「青紫蘇をしいて皿にも季節感」ではないですが、紫蘇を敷いたり、風鈴を吊るすなどして昔から日本人は視覚で涼しさを感じていますよね

紫蘇は中国原産と言われ、平安時代にはすでに日本で漬物に使われていたそうです

紫蘇にはペリラアルデヒド・リモネン・ピネンなどの精油成分が含まれ、赤紫蘇を乾燥させたものを「蘇葉」、種子を乾燥させたものを「蘇子」といい「半夏厚朴湯」「香蘇散」「参蘇飲」「蘇子降気湯」などに用いられています。

妊婦さんでも安心して飲める風邪薬である「香蘇散」は加藤清正が朝鮮出兵で籠城した時、うつ病になる兵が続出したので陣中医が飲ませたという話でも有名です

高温多湿な日本の夏を快適に過ごすために、紫蘇など旬のものをうまく生活の中に取り入れていくと良いですね