NEWS

2018.06.02

蓮のお話

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です

 

「この泥があればこそ咲け蓮の花」与謝 蕪村

蓮はきれいな水の中で育った蓮は小さな花しか付けられず、逆に泥が多ければ多いほど大きな花を付けるといいます

また、早朝に開いた蓮の花弁は、午後には閉じてしまいます。それを三日間繰り返した後、四日目の昼には花弁の全てが散り、中央の花托を残すのみとなります。

蓮は花托が蜂の巣に似ていることから、古くは「ハチス」と呼ばれ、万葉集ではこの名が多く使われ、インド原産で中国から仏教とともに、日本に伝来したと伝わります

漢方薬では蓮肉という名前で蓮の種子を用います。心を穏やかに落ち着かせ、身体を元気にする働きがあります

情報渦巻く現代社会なればこそ、蓮のように美しい大輪の花を咲かせたい夏ですね