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2019.11.17

妊活コラム 〜おりものについて4〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

 

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

 

おりものとは

 

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

 

湿熱によるおりものとは

 

湿熱によるおりものの特徴は

黄色や黄白色のおりものが多く、粘着き、匂いがあることです。

その他特徴的な症状は口が粘る、食欲不振気味、陰部に掻痒感があるなどが現れます。

湿とは津液(体内の水分の総称)が体内で過剰になってしまった状態を指します。

津液が体内でうまく代謝できないと津液が体の中で溜まり、そのたまった湿が集まり固まるとネバネバした痰湿という状態になります。

湿が長く続いたり、不摂生が続くと湿に熱が加わり湿熱という状態になってしまいます。

湿熱によるおりものは、湿熱が下半身に溜まることで任脈・帯脈に悪影響を与え、黄色や黄白色で粘ついた匂いのあるおりものが増えてしまいます。

またネバネバした痰湿は消化器系にも悪影響を及ぼし、食欲不振や口の粘りなども併せて現れてきます。

 

漢方薬では熱が強いは熱を取り、湿が強い方は湿をとるための漢方薬を飲んでいただくことが多くなります。

 

代表的な漢方薬は

止帯方

猪苓 茯苓 車前子 沢瀉 茵陳蒿 赤芍 牡丹皮 黄柏 山梔子 牛膝

になります。

 

もちろんその方その方の状態によって適する漢方薬は異なってきますので、お近くの方はご相談にいらしてくださいね。