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2019.11.03

妊活コラム 〜おりものについて1〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

おりものとは

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

漢方薬で考えるおりものとは

帯下病は主に湿邪が帯脈・任脈に影響を及ぼし、帯脈の吊り上げる力が弱くなった結果現れます。

「傳青主女科」にも

「帯下は湿症である。帯という名前がついているのは、帯脈の拘束力がなくなったため発生した疾患だからである」

と記載されています。

湿邪というとイメージがつきにくいですが、体の中にある余分な湿気と考えてください。

その湿邪には外湿と内湿の二種類があります。

外湿は外からの悪影響により体の中がジメジメしている状態

内湿は体の中で水分を捌く、脾と腎の失調により体の中がジメジメしている状態になります。

そのため、湿によるおりものの原因は

脾虚・腎虚・湿熱の3種類が挙げられます。

次回より脾虚によるおりもの、腎虚によるおりもの、湿熱によるおりものについてそれぞれ書いていきます。

白いおりもの、黄色いおりもの、青いおりものなどおりものの異常でお悩みの方はお体の中で何か異変が出ているサインですので早めにケアすることが大事ですよ。