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2019.11.05

妊活コラム 〜おりものについて2〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

おりものとは

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

脾虚によるおりものとは

脾虚によるおりものの特徴は

おりものが延々と続くことです。

その他特徴的な症状は便通が緩め・顔色が白い・四肢の冷え・疲労倦怠感・食欲減退などです。

脾虚とは「脾」の働きが低下していることを現している言葉になりますが、「脾」には体を動かすエネルギーを作る働きや水を運ぶ働きなどがあります。脾虚ではその機能が落ちてしまうことになりますので、必然的に疲労倦怠感やお体の冷え、水が下半身に落ち込み、おりものとなって現れてきます。

 

漢方薬では脾の働きを高め、体の水の捌きを改善していくための漢方薬を飲んでいただくことが多くなります。

代表的な漢方薬は

完帯湯

白朮 山薬 人参 芍薬 蒼朮 甘草 陳皮 黒芥穂 柴胡 車前子

になります。

もちろんその方その方の状態によって適する漢方薬は異なってきますので、お近くの方はご相談にいらしてくださいね。