妊活コラム 〜おりものについて4〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

 

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

 

おりものとは

 

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

 

湿熱によるおりものとは

 

湿熱によるおりものの特徴は

黄色や黄白色のおりものが多く、粘着き、匂いがあることです。

その他特徴的な症状は口が粘る、食欲不振気味、陰部に掻痒感があるなどが現れます。

湿とは津液(体内の水分の総称)が体内で過剰になってしまった状態を指します。

津液が体内でうまく代謝できないと津液が体の中で溜まり、そのたまった湿が集まり固まるとネバネバした痰湿という状態になります。

湿が長く続いたり、不摂生が続くと湿に熱が加わり湿熱という状態になってしまいます。

湿熱によるおりものは、湿熱が下半身に溜まることで任脈・帯脈に悪影響を与え、黄色や黄白色で粘ついた匂いのあるおりものが増えてしまいます。

またネバネバした痰湿は消化器系にも悪影響を及ぼし、食欲不振や口の粘りなども併せて現れてきます。

 

漢方薬では熱が強いは熱を取り、湿が強い方は湿をとるための漢方薬を飲んでいただくことが多くなります。

 

代表的な漢方薬は

止帯方

猪苓 茯苓 車前子 沢瀉 茵陳蒿 赤芍 牡丹皮 黄柏 山梔子 牛膝

になります。

 

もちろんその方その方の状態によって適する漢方薬は異なってきますので、お近くの方はご相談にいらしてくださいね。

 

妊活コラム 〜おりものについて3〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

おりものとは

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

腎陽虚によるおりものとは

腎陽虚によるおりものの特徴は

糸を引き、粘りのある無色透明のおりものが続く事です。

その他特徴的な症状は下腹部が冷え、腰がだるく、四肢に力が入らない、睡眠時の夜間尿などが現れます。

腎陽虚とは「腎」の働きが低下していることを現している言葉になります。

腎は全身の陰陽(腎陰:体を滋潤・滋養する潤いの働き。腎陽:体を温める働き)の根本になり、生殖器に深く関わってくる臓腑になります。

そのため、腎陽が不足すると体の冷えが生じるとともに、帯脈の吊り上げる働きが低下し、おりものが発生しやすくなります。

また腎と腰の関係性は腰は腎の府を為すという言葉が現すように、腎の栄養不足により腰の痛みやだるさなども現れてきます。

 

腎陽虚によるおりものは腎の冷えが原因で、衝脈・帯脈の働きがうまく行えないことから生じます。

そのため、腎陽虚型のおりものに悩まされている方は同時に不妊症傾向になる方が多くおります。

 

漢方薬では腎の働きを高め、お体を温めていくための漢方薬を飲んでいただくことが多くなります。

代表的な漢方薬は

内補丸

鹿茸 菟絲子 潼蒺藜 黄耆 肉桂 桑螵蛸 肉蓯蓉 製附子 白蒺䔧 紫菀茸

になります。

もちろんその方その方の状態によって適する漢方薬は異なってきますので、お近くの方はご相談にいらしてくださいね。

 

妊活コラム 〜おりものについて2〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

おりものとは

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

脾虚によるおりものとは

脾虚によるおりものの特徴は

おりものが延々と続くことです。

その他特徴的な症状は便通が緩め・顔色が白い・四肢の冷え・疲労倦怠感・食欲減退などです。

脾虚とは「脾」の働きが低下していることを現している言葉になりますが、「脾」には体を動かすエネルギーを作る働きや水を運ぶ働きなどがあります。脾虚ではその機能が落ちてしまうことになりますので、必然的に疲労倦怠感やお体の冷え、水が下半身に落ち込み、おりものとなって現れてきます。

 

漢方薬では脾の働きを高め、体の水の捌きを改善していくための漢方薬を飲んでいただくことが多くなります。

代表的な漢方薬は

完帯湯

白朮 山薬 人参 芍薬 蒼朮 甘草 陳皮 黒芥穂 柴胡 車前子

になります。

もちろんその方その方の状態によって適する漢方薬は異なってきますので、お近くの方はご相談にいらしてくださいね。

 

妊活コラム 〜おりものについて1〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

帯下(おりもの)について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

そんな帯脈は「おりもの」と密接なつながりがあります。

おりものとは

おりものは膣や子宮、皮脂腺や汗腺などからの分泌物などが混ざり合ったもので、女性ホルモンの影響を受け、生理周期内で量や形状に変化が起こります。

個人差はありますが正常なおりものは、透明に近いか白っぽい色で少し甘酸っぱい匂いがします。

そしておりものの重要な役割は大きく二つあり、一つ目は最近が膣内に入ってくるのを防ぎます。2つ目は受精を助けるお手伝いをしています。

漢方薬で考えるおりものとは

帯下病は主に湿邪が帯脈・任脈に影響を及ぼし、帯脈の吊り上げる力が弱くなった結果現れます。

「傳青主女科」にも

「帯下は湿症である。帯という名前がついているのは、帯脈の拘束力がなくなったため発生した疾患だからである」

と記載されています。

湿邪というとイメージがつきにくいですが、体の中にある余分な湿気と考えてください。

その湿邪には外湿と内湿の二種類があります。

外湿は外からの悪影響により体の中がジメジメしている状態

内湿は体の中で水分を捌く、脾と腎の失調により体の中がジメジメしている状態になります。

そのため、湿によるおりものの原因は

脾虚・腎虚・湿熱の3種類が挙げられます。

次回より脾虚によるおりもの、腎虚によるおりもの、湿熱によるおりものについてそれぞれ書いていきます。

白いおりもの、黄色いおりもの、青いおりものなどおりものの異常でお悩みの方はお体の中で何か異変が出ているサインですので早めにケアすることが大事ですよ。

妊活コラム 〜帯脈〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

帯脈について

 

中国の婦人科医には「帯下医」という別名があるように、帯脈は婦人科の生理・病理に深く関わってきます。

帯脈は図のようになっています。

帯脈

一般の経絡は上下方向に循環しますが、帯脈は横方向に一周しているのが大きな特徴です。

体を一周していることから上下方向に走る経絡はみな帯脈の影響を受けることになります。そのため、帯脈は経絡を正常な位置に保持する(吊り上げる)役割があります。

張子和は「儒門事親」証婦人帯下赤白錯分寒熱章にて

衝任督3つの脈は、同じところから始まって3つに分岐しているが、みな帯脈に連絡している

と述べています。

「傳青主女科」には

「帯脈とは、胎盤を吊り上げている糸である。帯脈が無力になれば、引き上げる力がなくなるので、胎盤は不安定になる。したがって帯脈が弱ければ流産しやすくなり、帯脈が損傷されれば妊娠が不安定になる」

と書かれています。

上記の通り、帯脈には経絡を保持する働きがありますので、帯脈の機能が弱くなると下陥症状が現れやすくなります。

婦人科系に関係するところでは、帯脈の保持する(吊り上げる)働きが弱くなることで、任脈を保持することができなくなります。胎盤は任脈によって支配されておりますので胎盤を維持することができなくなり、流産を誘発してしまう可能性があります。

また、邪気が帯脈の力を弱くすることで帯下(おりもの)に悪影響が現れてきます。

繰り返す流産でお悩みの方・帯下でお悩みの方は一度帯脈の観点からお体を診てみると新たな発見があり、改善にむけた道筋が見えてくるかもしれませんよ。

妊活コラム 〜衝脈・任脈5〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

衝任と生薬とホルモンの関係性

 

漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。

今まで書いてきた通り、衝脈は子宮から始まり、子宮の機能に大きな影響を与えます。

そのため衝任脈に作用する生薬を使用することで、月経を調整し、子宮の機能を強化し、性機能を回復させる働きが期待できます。このような作用には生薬に含まれるホルモン様作用が関係することがわかってきています。

動物性生薬である鹿茸には少量の卵胞ホルモンが含まれ、紫河車には性腺ホルモン・卵巣ホルモン・黄体ホルモンなどが含まれ、植物性生薬である覆盆子にはエストロン・エストラジオール・エストリオールなどのホルモンが含まれていることがわかってきております。

鹿茸、紫河車などの動物性生薬を使用できるのは漢方専門薬局の特権です。

不妊症でお悩みの方は一度お話を聞かせてくださいね。

 

衝脈・任脈は今回で終わりです。

妊活コラム 〜衝脈・任脈4〜

妊活コラム 〜衝脈・任脈3〜

妊活コラム 〜衝脈・任脈2〜

妊活コラム 〜衝脈・任脈1〜

次回は帯脈(たいみゃく)に関してです。

妊活コラム 〜衝脈・任脈4〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

衝任と生薬の関係性

 

漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。

生薬にはそれぞれ帰経というものがあります。帰経とは生薬の経絡に対する作用部位のことを意味しております。

十二経絡にはもちろん帰経生薬が存在しますが、奇経である衝脈・任脈にはそのような生薬は存在しないという説もありますが、私は存在すると考えておりますのでそちらの説を説明いたします。

王好古は「湯液本草」呉茱条下にて

「衝脈が病むと、逆気裏急するので、この薬物で治療する」

と記載されています。

「本草綱目」巴戟天条には

「血海を補う」

「特草本草」には

「鹿茸は衝・任・督脈の三脈に入り、おおいに血を補う。草木薬とは比べものにならない」

とそれぞれ書かれております。

 

1:衝脈に入る生薬

衝脈の気を補う 呉茱萸、巴戟天、枸杞子、甘草、鹿蹄草、鹿茸、紫河車、 肉蓯蓉、紫石英、杜仲
衝脈の血を補う 当帰、鼈甲、丹参、川芎
衝脈の逆を降下させる 木香、檳榔
衝脈を固摂する 山薬、蓮子

2:任脈に入る生薬

任脈の気を補う 鹿茸、覆盆子、紫河車
任脈の血を補う 亀板、丹参
任脈を固摂する 白果

 

既製品の漢方薬では入っていない生薬もオーダーメイドでご用意する当店の漢方薬では上記の生薬も使用することができます。

妊活をされている方は参考にしてみてくださいね。

妊活コラム 〜衝脈・任脈3〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

衝任と肝の関係性

 

漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。

唐容川は「医経精義」にて

「逆証は衝脈の気が上逆したことによって起こる、頭・目・咽頭・胸が侵されるのは、心肝の火が衝脈を挟んで上昇するからである」

と述べています。

また、葉天士は

「衝脈が上逆して胃を犯せば、嘔吐が起きる」

と述べています。

肝は血を蔵し、衝脈は血海であるので、肝の蔵血作用は血海にも大きな影響を与えます。

また肝は伸びやかな性質を好み、塞ぎ込みやすいので、肝が滞れば気滞血瘀となり、衝脈を傷つけ、子宮の癥瘕を引き起こしてしまいます。また肝が塞ぎ込んだ肝鬱状態は長く続くと火に変化し、悪阻などの原因にもなります。

女子は肝を以て本と為す、女子は血を以て本と為すという言葉があるように、女性の生理機能にとって肝と血は斬っても切り離せない関係があります。

肝の状態をケアすることは妊娠する上で非常に重要になってきますね。

 

 

 

妊活コラム 〜衝脈・任脈2〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

衝任と脾胃の関係性

 

漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。

葉天士は「臨証指南医案」にて

「衝脈は陽明に属する」「およそ経血とは、必ず衝脈から降りてくるものであり、その衝脈は胃経に統轄されている」

と述べています。

また、秦天一は

「衝脈は月経の本である。ところで血気は水穀から化生されるもので、水穀が盛んであれば血気もまた盛んであり、水穀が衰えれば血気もまた衰える。そして水穀の海は陽明にある。したがって衝任の血は陽明水穀から化生され、陽明胃気は衝脈の源である」

と述べています。

衝脈は血海・任脈は胎盤を主り、お互い固く結びつき、衝脈の主る経血の源は血であり、その血は脾胃によって化生されます。

陽明胃と太陰脾は表裏関係にあり、お互いに助け合いながら血の生化に関わり、任脈の主る胎盤を供給します。

女性の脾胃が長い間虚してしまうと、血海が枯れ果てると衝任血虚を引き起こし、上半身では乳汁が欠乏し、下半身では月経が停止してしまいます。

 

脾胃の重要性がよくわかる考え方の一つだと思います。

消化器系の働きが弱いなと自覚をされている方、またそうでなくてもお話を伺っていると脾胃の働きが弱くなっている方も多くいらっしゃります。

脾胃をしっかり立て直すことは妊娠する上で非常に重要になってきますね。

 

 

 

妊活コラム 〜衝脈・任脈1〜

こんにちは

成田の漢方薬局 下田康生堂です。

漢方薬で婦人科治療を行う際には衝脈(しょうみゃく)と任脈(にんみゃく)を考えていく必要があります。

衝脈はその名の通り、12経絡の要衝の役目を果たしています。

任脈は妊養する役割があり、全身の陰脈を妊養し、妊娠機能に深く関わってきます。

衝脈・任脈は婦人科系、特に月経・帯下・妊娠・出産のコントロールに深く関わってくると言えます。

清の時代の徐霊胎は

「衝任脈はみな子宮から始まり、上昇して背中を廻る。両脈は経絡の海であり、血は全てここから発生し、妊娠に携わる。従って大本である衝任を明らかにすれば、そこから発生した疾病がいかに複雑であっても、その原因を解明することができる」

と書いております。

数回に渡り、衝脈・任脈と臓腑の関係性について、自分の整理も兼ねて書いていきます。